東京駅 1963年
当時は東京駅のホ-ムは15番線まで。外側機回し線と呼ぶ、機関車を回送して反対側に付ける為の線路があった。その外側は新幹線用のホームを建設中だった。
当時は工事現場の写真を撮るなぞ思いもよらぬ事だったが、今になって見ると折角その場に居ながら何故撮らなかったかと思う。デジカメと違って一コマづつ思いを込めて撮らないとフィルムが無駄になると思い込んでいた時代だった。
この頃は正に百花繚乱、個性はあるが、何れも優美なデザインの電車や機関車が入り乱れて発着していた。国鉄内部の技師でありながら、意匠デザインに優れた才能を発揮された島技師長を始め多くの逸材が腕を振るった時代。
外国の優等列車のデザインのコピーかとすぐに分るような恥ずかしい作品は一つも無かった。