北見機関区
機関区の片隅で、見たことの無い客車を見つけた。
種別を表す形式はマヤとなっていて、事業用である事が分かるが、窓配置から連想できる現役時代の車体と明らかに違う姿に、思わず写真を撮った。
帰った後で調べても詳細は判らずだった。しかも床下から蒸気らしい煙が見え現役時代には無かった煙突もついていて、実際に使われているらしい。ここからは推測だけれど、この車両は現場で働く作業員達が休憩する詰め所として使われていたのではと思う。寒冷な北見で客車を詰め所として使うには、両端の通路の開放部は塞がないと使い物にならない。その為に妻板を恰も展望車のようにガラス窓に改造したのだろう。
ぱっと見たら、如何にも実車としてありそうな表情をしている。
詰め所代用にしては、随分と手の込んだ改造(改良)をしたものだと思う。
現場で働く人達の職場環境としては、現代風に言えば極めつけの3-4K職場のうえ、極寒の地だから、せめてもの休憩所として頑張って作ったのではないかと勝手に想像して、微笑ましく思った。