奥中山
花輪線の分岐駅好摩から東北本線を青森方へ進むと奥中山駅がある。ここは、東北本線の峠越えで輸送の大動脈。定期的に三重連の仕業がある、有名な場所だった。
ただ、運転時間帯と太陽の位置関係から撮影テクニックが必要な場所で、勉強不足の俄カメラマンの私には難しかった。満足の行く写真が取れていない。
蒸気機関車の写真は、冬場の方が煙や蒸気が気温の関係で撮りやすく見栄えがするので、冬季に好んで出かけるが、積もった雪の反射で被写体が真っ黒になりやすく、設定が難しい。止まっている被写体なら露出計などで値を調整できるけど、遅くても走ってる被写体では、それもできず専ら勘と経験が頼り。
しかも今のカメラのような連射機能は無く手巻きだった。
だから、多量のフィルムが残っても、見れる写真はほんの一握りしか無いのが無念。
ネガを見るたびにほろ苦い思いがこみ上げて来るけど、映画じゃないからやり直しはできない。
1967年東北本線 奥中山付近にて