semai92117’s diary

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龍ケ森の三重連

蒸気機関車を撮る事に熱中していると、より迫力を感じる写真を求める事になって、単機より重連重連より三重連と志向がエスカレートして行った。

全国各地で機関車の主力として蒸気機関車が活躍していたが、三重連での牽引を定期的に運行している場所は少なかった。

その一つが龍ヶ森だった。非力なハチロクが三輛で目一杯頑張る姿は、迫力より微笑ましさを感じるほどゆっくりと坂を登る。見物客には微笑ましく見えても、運転士は皆必死で定数一杯の貨車を引き上げて行く。停まってしまうと、ズルズル下がってしまうから、必死なのだ。それでも、ダイヤ通り正確な時間で走るのだから、現場の職員の方々の意識の高さは並大抵のものではない。ローカルも幹線も全く同じ意識で毎日の仕業を果たす国鉄職員の質の高さは、技術力を誇る日本の製造業の品質を支える基礎だと思う。