釧網本線 北浜
蒸気機関車を追いかけて居ると、同好の士から自然と情報が集まって来る。インターネットなぞ無い時代だから、情報源は本や口コミである。
冬の北海道で写真を撮って居ると、何処で撮っても単調な背景になりがちなので、熱心な人達が捜して来たのが、流氷の海を背景に据えると言う事だった。
現代では、流氷ツアーが人気を集めてるが、温暖化の影響なのか流氷が来ないか、来ても小規模な事があるようだが、1960年台後半の頃は時期の変動こそあったが、毎年必ず接岸して地元の漁師は休業を強いられていた。
釧網本線は、名前の通り釧路と網走を結ぶローカル線で三浦綾子著作の氷点がTVドラマ化され、内藤陽子が主役で評判になった斜里から網走までオホーツク海の沿岸を走る。
斜里と網走の中間辺りの北浜で写真を撮った。
出掛けて見ると、北浜の駅は本当に海沿いで、平行する国道の方が線路より陸側を走っていた。積雪の為に線路と波打ち際の境が分からないから、本当に近いと感じた。
季節風の為に波浪で線路が流されないのか心配になる位の距離だった。
こんな海の近くで鉄道写真を撮ったのは初めてで、特に印象深い場所だった。
海から遮る物が何も無い駅舎。雲の間から陽光が差して屋根に反射した
道路、線路、その向こうはオホーツク海
流氷をバックに念願の一枚。手前の道路に車が来なくて良かった。